2017年の黒字の主な内訳は以下のようになっています。

  • 預貯金純増:7万6400円
  • 保険純増:2万600円
  • 有価証券純購入:8000円
  • 土地家屋借金純増:3万600円

などとなっています。

こうしてみると、勤労世帯では毎月7万円超の預貯金ができており、「1年間で100万円」というわけにはいかないですが、それに近い金額の預貯金ができているということになります。

また、預貯金に次いで大きな比率を占めているのは、土地家屋借金純減で、住宅ローンなどの返済が3万600円となっています。

一方、有価証券純購入はわずか8000円で「預貯金から投資へ」というスローガンはよく耳にするものの、それほど世帯ではリスク性資産への投資へと向かっていないこともわかります。

世帯の預貯金はアベノミクス以降どう変化したのか

世帯の黒字は、実はアベノミクスが始まった2012年末以降、特に、2014年から見ると、大きく言えば増加傾向にあります。

過去10年の黒字について見てみましょう。