また、黒字率というのは、以下のような定義です。
黒字率=黒字/可処分所得
2017年の二人以上の世帯のうち、勤労者世帯の家計収支は月額で見ると以下のようになっています。
- 実収入は、53万3820円(うち、勤め先収入が49万3834円)
- 消費支出は31万3057円(食料、住居、高熱・水道、家具・家事用品、被服及び履物、保険医療、交通・通信、教育、教育娯楽などを含む)
- 非常費支出は9万9405円(税金や社会保険料など原則として世帯の自由にならない支出)
これらの要素を考慮すると、黒字及び黒字率を計算すると以下のようになります。
- 可処分所得(いわゆる手取り収入)=実収入-非消費支出(税金や社会保険料等)=43万4415万円
- 黒字=可処分所得-消費支出=12万1358万円
- 黒字率=黒字/可処分所得=12万1358万円÷43万4415円=約28%
こうしてみると、勤労世帯では、毎月の手取り収入のうち約28%が黒字で、これを貯蓄などに充てることができているといえます。
世帯の黒字の内訳はどうなっているのか
さて、ここまで二人以上の勤労世帯の黒字が約12万円程度あること、また黒字は可処分所得の約3割程度ということが分かりました。
では、その黒字はそのまま貯蓄されているのでしょうか。