1.1 日本に富裕層はどのくらいいる?
同じく野村総合研究所の調査によると、日本の富裕層は153万5000世帯(2023年時点)あり、純金融資産総額は334兆円に上るとのことです。
5億円以上を有する超富裕層も含めれば165万3000世帯となり、純金融資産総額は推計469兆円に上ります。
全世帯の純金融資産総額1795兆円のうち、富裕層以上の世帯が有する資産額は約26.1%に上る計算です。
1.2 富裕層・超富裕層は増加傾向に
2005年から2023年までの推計結果を見ると、富裕層・超富裕層の世帯数および純金融資産額は、2013年から一貫して増加傾向にあります。
富裕層・超富裕層の世帯数および純金融資産額

出所:株式会社野村総合研究所「野村総合研究所、日本の富裕層・超富裕層は合計約165万世帯、その純金融資産の総額は約469兆円と推計」(2025年2月13日)
富裕層および超富裕層の総資産額の推移は、以下のとおりです。
- 2005年:86万5000世帯・213兆円
- 2007年:90万3000世帯・254兆円
- 2009年:84万5000世帯・195兆円
- 2011年:81万世帯・188兆円
- 2013年:100万7000世帯・241兆円
- 2015年:121万7000世帯・272兆円
- 2017年:126万7000世帯・299兆円
- 2019年:132万7000世帯・333兆円
- 2021年:148万5000世帯・364兆円
- 2023年:165万3000世帯・469兆円
では、富裕層が増加している要因としてどのようなことが考えられるのでしょうか。