4. 貯蓄額を増やすにはどうすればいい?
会社の規模に関係なく増やせる可能性がある貯蓄額。では、貯蓄額を増やすにはどうすればいいのでしょうか。
「何かあったときの備えがほしい」「老後に向けて増やしておきたい」という方は、ここで貯蓄額を増やす方法をチェックしておきましょう。
4.1 1年で100万円貯めるなら毎月約8万4000円必要
貯蓄額を増やす方法は預貯金のほかに投資もありますが、単純に預貯金だけで100万円貯めようと思うと毎月約8万4000円必要です。
計算:100万円÷12カ月=約8.3万円
毎月8万4000円を貯めるのは簡単ではありません。そこで、支出の削減や収入アップに取り組んでみましょう。
4.2 支出の削減と収入アップ
支出の削減は、以下のような固定費を中心に行います。
- 家賃
- 通信費
- 保険料
- 水道光熱費
- サブスクリプション など
金額の大きいものから見直しを行うと、効果を感じやすいのでおすすめです。
また、収入のアップについては以下のような方法を検討してみましょう。
- スキルアップ
- 資格の取得
- 副業 など
副業については会社により可能か変わるので事前に調べることが大切です。また向き不向きなどもあるため、いきなり手広く始めるのではなくスモールスタートを心がけるとよいでしょう。
仮に毎月5万円収入が増えれば、それだけで年間60万円も貯蓄を増やせます。
支出を削減することも大切ですが、収入を増やすことに目を向けるのも一つの手です。
4.3 資産運用も検討する
貯蓄を増やしたいのであれば、預貯金のみでなく必要に応じて以下のような資産運用も検討しましょう。
- 株式投資
- 投資信託
- 不動産投資
- 債券投資 など
資産運用すると、効率よく貯蓄を増やせる可能性があります。
ただし、資産運用にはそれぞれリスクがつきものです。リスクを理解しないまま取り組むと貯蓄を増やすどころか、大きく減らすことになりかねません。こちらもいきなり取り組むのではなく、情報収集から始めるとよいでしょう。
5. まとめにかえて
年収は産業や会社規模のほか、雇用形態や職種、役職などによっても異なります。
これを機に自身の求める年収とキャリア、生活や貯蓄方法について考えてみるといいでしょう。
参考資料
- 総務省「2024年(令和6年)家計調査/ 貯蓄・負債編 二人以上の世帯 詳細結果表(8-7表)」
- 金融経済教育推進機構「家計の金融行動に関する世論調査 2024年」
- 帝国データバンク「上場企業の「平均年間給与」動向調査(2024 年度決算) 」
- 国税庁「令和5年分 民間給与実態統計調査」
宮野 茉莉子