帝国データバンク「上場企業の「平均年間給与」動向調査(2024 年度決算) 」によれば、2024年度の上場企業の平均年間給与は671万1000円(前年比3.0%増)でした(2025年7月15日公表)。
自身のキャリアや年収アップを考えるときに気になる一つが「会社規模」でしょう。会社規模によって収入の水準が変わる場合もあり、それが日々の生活や貯蓄に影響することもあります。
今回は最新の上場企業の産業別・平均年収を確認した後、大企業と中小企業に分けた平均年収&貯蓄額をみていきます。
1. 【最新】上場企業の産業別・平均年収一覧表
まずは帝国データバンク「上場企業の「平均年間給与」動向調査(2024 年度決算) 」より、2024年度の産業別の平均年収の上位をみていきましょう。
1.1 【2024年度】上場企業の産業別・平均年収一覧表
- 海運業:1052万3000円
- 証券、商品先物取引業:934万7000円
- 保険業:879万
- 鉱業:858万
- 医薬品:826万9000円
- 石油・石炭製品:821万6000円
- 電気・ガス業:787万
- 建設業:776万7000円
- その他金融業:760万8000円
- 銀行業:754万4000円
※有価証券報告書に「平均年間給与」の記載がある上場企業
最も高い海運業は1000万円を超えました。また、上位である10産業のいずれも平均で700万円を超えています。
中でも多く見られるのは証券、商品先物取引業、保険業、その他金融業、銀行業など金融業です。
国税庁「令和5年分 民間給与実態統計調査」によれば、正社員(正職員)の平均年収は全体で530万円。上場企業の平均年収の高さがわかるでしょう。