2025年6月30日に国土交通省が公表した「不動産価格指数」によると、住宅価格は前月比で3.1%上昇しており、年々価格が上がっている状況です。
住宅価格の高騰により住宅ローンの借入期間を長く設定する世帯も多く見られますが、その際にしっかりと考えておきたいのが老後に住宅ローンを抱えるリスクについてです。
この記事では、各年代別の住宅ローン平均残高や老後におけるさまざまなリスクについて解説します。
1. 各年代別住宅ローンの平均残高
人生の3大支出のひとつといわれるのが、住宅の購入資金です。一度に数千万円を借り入れることもある住宅ローンですが、金融経済教育推進機構の調査によると2人以上世帯における年代別の住宅ローン平均残高は下記の通りとなっています。
- 20歳代:642万円
- 30歳代:1850万円
- 40歳代:1580万円
- 50歳代:955万円
- 60歳代:504万円
- 70歳代:462万円
住宅ローンを借り入れるとき、「老後を迎えるときには完済しておきたい」と考える人が多いのではないでしょうか。しかし、上記結果を見ると60歳代で504万円、70歳代で462万円の住宅ローン残高があり、老後を迎える年代でも500万円前後の住宅ローンを抱えていることが分かります。