1.1 60歳代残高保有者で最も多いのは「1000~1500万円」のゾーン

60歳代の住宅ローン残高をくわしく見てみると、借入残高金額別の分布は下記の通りとなっています。

60歳代の住宅ローン残高

60歳代の住宅ローン残高

出所:金融経済教育推進機構「家計の金融行動に関する世論調査2024年」をもとにLIMO編集部作成

  • 50万円未満:1.2%
  • 50~100万円未満:1.2%
  • 100~200万円未満:1.8%
  • 200~300万円未満:5.4%
  • 300~500万円未満:9.0%
  • 500~700万円未満:7.8%
  • 700~1000万円未満:2.4%
  • 1000~1500万円未満:12.0%
  • 1500~2000万円未満:4.8%
  • 2000万円以上:5.4%
  • 無回答(ゼロも含む):49.1%

ゼロを含む無回答を除くと、最も回答が多かったのは「1000~1500万円未満」のゾーンで全体の12.0%を占めている状況です。

「老後までに住宅ローンを完済したい」と考えている人にとって、この結果はギャップを感じるものとなっているかもしれません。

最近では定年退職を迎えた後も仕事を続ける人が多いものの、老後に住宅ローンを抱えることにはいくつかのリスクがあります。続いての章でくわしく解説していきましょう。