2. 老後に住宅ローンを抱えるリスク(1)病気やケガによる支出が発生する

老後において、病気やケガのリスクは避けて通れないものです。もし入院や通院が必要となれば、まとまった支出が発生することも珍しくありません。

場合によっては介護が必要になることもあり、介護サービス費用や介護用品の購入など高額な費用が継続的に発生する可能性もあります。

住宅ローンを抱えたまま医療・介護による支出が重なると、毎月の収支が赤字に転じてしまうことも考えられるでしょう。

病気やケガはいつ発生するか分からないからこそ、そのリスクはしっかりと考えておく必要があります。

3. 老後に住宅ローンを抱えるリスク(2)リフォームによるまとまった費用が必要となる

自宅のリフォーム費用もしっかりと考えておきたいポイントです。住宅購入から時間が経過すると、屋根や外壁、水回りなどどうしても手入れが必要となる箇所が出てきます。

もし介護状態となれば、バリアフリーに合わせた工事が必要となることもあるでしょう。

リフォーム費用は工事内容によって異なりますが、一般社団法人住宅リフォーム推進協議会の調査によるとリフォーム費用の平均額は下記の通りです。

  • 一戸建て:506万2000円
  • マンション:336万1000円

一戸建てとマンションいずれもまとまった費用が発生しており、住宅ローンを抱えたままこれらの費用を支払うのは負担が大きいといえるでしょう。