秋風が心地よい季節となりました。年に6回ある年金支給日も10月・12月の残すは2回のみとなりました。
日本の公的年金制度は、国民年金と厚生年金の2つから構成されているため、下の体系図のような「2階建て」構造と呼ばれています。
出所:日本年金機構「公的年金制度の種類と加入する制度」等を参考にLIMO編集部作成
2025年度の年金額は、賃金や物価の動向を考慮し、前年度から1.9%引き上げられました。国民年金は満額で月額6万9308円、厚生年金はモデル世帯で月額23万2784円となります。しかし、個々の受給額は現役時代の働き方や加入期間によって異なるため、一概には言えません。次回の年金支給日である10月15日を前に、今回は、国民年金と厚生年金の平均受給額など解説していきます。この機会にご自身の年金の状況を把握するヒントにしてみてはいかがでしょうか。
1. 厚生年金、60歳代・70歳代・80歳代・90歳以上の年金一覧表
今のシニア層が実際に受け取れる年金額はいくらくらいなのでしょうか。
厚生労働省年金局が発表した「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」のデータをもとに、年齢ごとの平均年金月額を一覧形式で見てみましょう。
はじめに厚生年金(国民年金部分を含む)の平均年金月額を確認します。
1.1 【60歳代(60〜69歳)】厚生年金の年金一覧表
- 60歳:厚生年金9万6492円
- 61歳:厚生年金10万317円
- 62歳:厚生年金6万3244円
- 63歳:厚生年金6万5313円
- 64歳:厚生年金8万1700円
- 65歳:厚生年金14万5876円
- 66歳:厚生年金14万8285円
- 67歳:厚生年金14万9205円
- 68歳:厚生年金14万7862円
- 69歳:厚生年金14万5960円
※65歳未満の厚生年金受給者は、特別支給の老齢厚生年金の定額部分の支給開始年齢が引き上げられたため、報酬比例部分のみ受給している方も含む。
1.2 【70歳代(70〜79歳)】厚生年金の年金一覧表
- 70歳:厚生年金14万4773円
- 71歳:厚生年金14万3521円
- 72歳:厚生年金14万2248円
- 73歳:厚生年金14万4251円
- 74歳:厚生年金14万7684円
- 75歳:厚生年金14万7455円
- 76歳:厚生年金14万7152円
- 77歳:厚生年金14万7070円
- 78歳:厚生年金14万9232円
- 79歳:厚生年金14万9883円