4. 「無理なく続けられる」資産形成のしくみを整えよう
物価や教育費の上昇が続く中で、「働く母親」が増えても子育て世帯の多くが「生活が苦しい」と感じています。育児・家事に追われながら就労も担う“ダブルケア状態”では、資産形成に手が回らないのも無理はありません。
だからこそ、毎月少額でもムリなく続けられる「自動で貯まる仕組みづくり」が今後の家計管理のカギになります。
元マネースクール講師である筆者としては、まずは「目的別の口座」活用で生活用口座と貯蓄口座を分けることをおすすめします。また、買い物の端数を自動で貯金してくれるスマホアプリのサービスを利用するのも「無理なく続けられる資産形成」としておすすめです。
さらに、少額でもできるNISA「つみたて投資枠」を利用した積立投資も有効な選択肢です。はじめの口座開設や投資商品を選ぶ手間はありますが、一度設定すれば基本的に放っておくだけで長期的な資産形成につながる可能性があります。まずは100円、1000円からでもOK。今の自分のペースでできることから始めてみましょう。
参考資料
- 厚生労働省「令和6年版厚生労働白書-こころの健康と向き合い、健やかに暮らすことのできる社会に-100人でみた日本、日本の1日)」
- 厚生労働省「2024(令和6)年国民生活基礎調査の概況」(2025年7月4日に公表)
- J-FLEC(金融経済教育推進機構)「家計の金融行動に関する世論調査 2024年」
村岸 理美