5. 後期高齢者医療の保険料「2025年度の平均は8万6306円」
後期高齢者医療制度の保険料は
- 均等割額:被保険者が均等に負担する保険料
- 所得割額:被保険者の前年の所得に応じて負担する保険料
の合計で計算されます。
2025年度の全国平均は次のとおりです。
5.1 後期高齢者医療制度の保険料率と全国平均【2025年度】
- 被保険者均等割額の年額:5万389円
- 被保険者均等割額の月額:4199円
- 所得割率:10.21%
- 平均保険料額の年額:8万6306円
- 平均保険料額の月額:7192円
しかし実際には都道府県ごとに異なるため、同じ所得であっても居住地によって保険料が変わることもありえます。
厚生労働省の資料では、年金収入195万円の人をモデルとして、都道府県ごとの保険料も公表しています。
こちらによると、最も保険料が高いのは福岡県の6641円、最も保険料が安いのは岩手県の4808円となりました。
6. まとめにかえて
国民健康保険や後期高齢者医療制度の保険証取り扱いについて見ていきました。
加入する健康保険による違いがあるため、まずはお手元の保険証の有効期限をしっかり確認しましょう。
配慮措置や暫定措置が設けられている可能性もありますが、マイナ保険証や資格確認書が必要になる流れです。不明点がある場合は、加入先の健康保険にて確認するようにしましょう。
参考資料
- 厚生労働省「後期高齢者医療制度の令和6・7年度の保険料率について」
- 東京都後期高齢者医療広域連合「保険証」
- 厚生労働省「後期高齢者の窓口負担割合の変更等(令和3年法律改正について)」
- 東京都後期高齢者医療広域連合「【令和7年度版】後期高齢者医療制度のしくみ」
- デジタル庁「よくある質問:マイナンバーカードの健康保険証利用について」
- 板橋区「マイナンバーカードと国民健康保険証の一体化について」
- 杉並区「令和6年12月2日以降、健康保険証が発行されなくなりました」
- 大阪市「国民健康保険被保険者証を更新します」
- 厚生労働省「資格確認書について(マイナ保険証を使わない場合の受診方法)」
- 厚生労働省「健康保険証の有効期限切れに伴う暫定的な取扱いに関する疑義解釈資料の送付について」
太田 彩子