しっとりと落ち着いた雰囲気が漂う日陰の庭。夏の強い日差しを避け、みずみずしい緑の中で過ごす時間は、まさに至福のひとときです。

そんな魅力あふれる空間を、お金をかけずに実現できるのが、たった1苗から大きく育つ多年草。

今回は日陰の庭に植えっぱなしにできる多年草を9種、参考価格とともに紹介します。

1. この記事で紹介する「日陰の庭に植えっぱなしで大きく育つ多年草」9選

写真のギボウシほか、1苗で大きく育つ日陰向きの多年草をご紹介します1/11

白みがかった緑色や黄緑色の葉を広げている、ギボウシ

Marinka Buronka/shutterstock.com

  • ギボウシ[落葉]
  • クリスマスローズ[常緑]
  • アジュガ[常緑]
  • アスチルベ[落葉]
  • リリオペ[常緑]
  • シャガ[常緑]
  • フウチソウ[落葉]
  • ラミウム[常緑]
  • フッキソウ[常緑]

2. 日陰の庭に植えっぱなし!1苗で大きく育つ《オシャレな多年草》9選

2.1 ギボウシ[落葉]

品種が豊富で美しいカラーリーフ「ギボウシ」2/11

黄緑色の葉の縁が、白みがかった緑の、ギボウシの葉

Elena11/shutterstock.com

シェードガーデンに欠かせない植物の代表格とされるギボウシ。その品種の豊富さが最大の魅力で、葉色もさまざまで、形も細長いものからハート形、フリル状まで多彩です。

初夏に咲く可憐な花は清楚な印象で、一度根付くとほとんど手がかからず、年々株が大きく育ちます。品種によって葉の大きさも異なるため、大きく育つギボウシが欲しい場合は、葉の大きな品種を選びましょう。

※参考価格:600円~1500円前後(4号ポット苗)

2.2 クリスマスローズ[常緑]

冬の庭に彩りを添えてくれる上品な花「クリスマスローズ」3/11

白い花びらの縁が赤い、クリスマスローズの花

Steve JM Hamilton/shutterstock.com

クリスマスローズは冬~春にかけて日陰の庭に華やかさを与えてくれる多年草。うつむき加減に咲く花は、しとやかで奥ゆかしい魅力があります。

花の色も白・ピンク・紫・赤など多彩で、シンプルな一重咲きからゴージャスな八重咲きまでさまざまです。

※参考価格:400円~2000円前後(3号ポット苗)

2.3 アジュガ[常緑]

かわいい花とオシャレな葉が魅力のグランドカバー「アジュガ」4/11

青い花をさかせている、アジュガ。葉には白い斑が入っている

Sergey V Kalyakin/shutterstock.com

春には青や紫・ピンクの小さな花穂を立ち上げ、地面をカーペットのように覆うアジュガ。深い銅葉や斑入り葉が、花がない時期でもカラーリーフとして庭に彩りを与えます。

ランナーを伸ばしてどんどん広がるため、土の露出を減らす雑草対策としても有効です。

※参考価格:200円~500円前後(3号ポット苗)

2.4 アスチルベ[落葉]

ふわふわの花がユニークで見応えのある「アスチルベ」5/11

淡いピンク色の花を咲かせている、アスチルベ

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アスチルベは白・ピンク・赤・紫など、パステル調から鮮やかな色合いまで花色が豊富。ふんわりと咲く花穂が、日陰の庭に華やかさと涼やかさをもたらします。

湿り気のある半日陰から日陰に植えれば、毎年決まった時期に美しい花を咲かせ、株も年々充実して見応えが増していきます。

※参考価格:300円~1000円前後(3号ポット苗)

2.5 リリオペ(ヤブラン)[常緑]

すっと伸びるシャープな葉と紫色の花が涼やかな「リリオペ」6/11

うす紫色の花を咲かせている、リリオペ

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「ヤブラン」という別名でもよく知られ、スラリとした細長い葉が涼やかなリリオペ。乾燥にも日陰にも強く、丈夫でやせ地でも育つため手間がかかりません。

夏から秋にかけて、紫色の小さな花が穂状に咲き上がり、控えめながらも美しい彩りを添えます。

※参考価格:300円~800円前後(3号ポット苗)

2.6 シャガ[常緑]

個性的な模様が入った野趣あふれる花「シャガ」7/11

白い花びらに紫とオレンジの模様が入った、シャガの花

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シャガはアヤメに似た可憐な花が野趣あふれる雰囲気。白地に紫や黄色の斑点が入る独特な花が咲くと、日陰のスペースが一気に明るく華やかに。

植えっぱなしにしておくと地下茎で広がり、群生することでいっそう見応えのある景観を作り出します。

※参考価格:300円~800円前後(3号ポット苗)

2.7 フウチソウ[落葉]

明るく軽やかな葉が涼やかな「フウチソウ」8/11

明るい緑色の細長い葉を広げている、フウチソウ

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漢字で「風知草」と書き、風にそよぐ姿が涼やかなフウチソウ。和風の庭にも洋風の庭にもよく調和し、日陰の庭に動きと軽やかさを与えてくれる多年草です。

秋には黄金色に紅葉し、落ち着きのある雰囲気に。株も年々充実し、風情ある景色をつくり出してくれます。

※参考価格:500円~800円前後(3号ポット苗)

2.8 ラミウム[常緑]

斑入りの葉がオシャレなグランドカバー「ラミウム」9/11

うす紫色の花を咲かせている、ラミウム。葉の中心には白い斑が入っている

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ラミウムは美しい斑入りの葉が地面をはうように広がるのが特徴。日陰の庭を明るく彩るグランドカバーとして楽しまれている多年草です。

シルバーリーフに緑の縁取りが入る品種や、黄緑色の葉など、カラフルな葉色が魅力的。春にはピンクや白・紫・黄色などの小さな花を咲かせます。

※参考価格:200円~600円前後(3号ポット苗)

2.9 フッキソウ[常緑]

艶やかな葉と白い小花が美しい「フッキソウ」10/11

白い花を咲かせている、フッキソウ

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常緑の葉が密に茂り、日本では古くから和風庭園に用いられてきたフッキソウ。20cmほどの高さでマット状に広がるため、グランドカバーとしてよく利用されています。

春には白い穂花が咲き、艶やかな緑の葉とのコントラストが鮮やかです。

※参考価格:300円~1000円前後(3号ポット苗)

3. お金をかけずに手軽に始める、安らぎの日陰の庭

「庭にあまりお金をかけられない」という悩みは、物価高騰の今、多くの方が抱えていることでしょう。しかも日当たりに恵まれない日陰の庭であれば、その悩みはなおさらです。

そんなときに活躍してくれるのが、耐陰性が強く一度植えれば毎年大きく生長する多年草。手間も費用も最小限に抑えつつ、年々深まる日陰の庭の美しさを堪能してみませんか。

4. 【ガーデニング豆知識】日なた、日陰、半日陰、明るい日陰とは?

日なた・日陰・半日陰・明るい日陰の違い11/11

日なた、日陰、半日陰、明るい日陰の違いとは?

出所:LIMO編集部作成

さいごに「日なた、日陰、半日陰、明るい日陰の違い」も整理しておきましょう。

  • 日なた:1日中よく日光が当たる場所。または、日陰になる時間が1日2~3時間程度。
  • 半日陰:半日程度(1日3~6時間程度)日が当たる場所。または、日なたの木の下など、木漏れ日がさす場所。
  • 明るい日陰:1日を通して直射日光はほとんど当たらないが、外壁や窓などの反射光で、ある程度の明るさがある場所。または、1日1~2時間程度日が当たる場所。
  • 日陰:1日を通して日光がほとんど当たらない場所。

「日陰で育つ」と言われている植物の多くは「半日陰」や「明るい日陰」を好みます。完全な「日陰」で生育できる植物もありますが、そのような場所では花つきや葉色が悪くなりがちです。

可能であれば、少しでも明るい場所や、1日1~2時間でも日光が当たる場所を選んで植え付けると、育てやすくなりますよ。