2. 60歳代の金融資産保有状況をひとことでいうと「二極化!」
続いて、J-FLEC(金融経済教育推進機構)「家計の金融行動に関する世論調査(2024年)」60歳代・二人以上世帯の金融資産保有額について階層ごとの世帯割合(金融資産非保有世帯を除く)をみていきましょう。
※金融資産保有額には、日常的な出し入れ・引落しに備えている普通預金残高は含まれません。
60歳代・二人以上世帯では、約2割の世帯で金融資産を保有していないことが明らかになっています。
また、「平均値は2033万円でも、中央値は650万円」と大きな開きがあり、格差の存在を示唆しています。
「3000万円以上」の保有世帯も20.0%と一定数いるが「100万円未満」の層も約6.5%と金融資産保有額の分布には大きなばらつきがあります。
「老後の備え」を“貯められた人”と“そうでない人”とで二極化しており、生活水準や将来不安の感じ方にも大きな差が出る可能性があります。ただ、このように金融資産保有額の状況には幅がありますが、大切なのは「いくらあるか」よりも「どう使うか」です。
次は、手元の資産をどのように活かせるかをシミュレーションで見ていきましょう。