2. 「年金支給日に約60万円」が支給される「高額受給者」はどんな人?
結論として、「年金支給日に約60万円」が支給されるのは、月額で約30万円の年金を受け取っている方です。
公的年金は毎月ではなく偶数月に2か月分まとめて支払われるため、月の年金が約30万円の場合、支給日には2か月分の約60万円が一括で振り込まれます。
こうした「高額受給者」は、多くが現役時代に高い収入を得ていたケースが一般的です。
参考までに、「2003年4月以降に厚生年金に40年間加入し、国民年金を満額受給するケース」を想定すると、厚生年金の月額が30万円以上になるためには、現役時代の年収がおよそ1262万円必要とされています。
この「年収1262万円」という水準は、1年だけ達成すれば良いというものではなく、厚生年金に加入している40年間を通して継続する必要があります。
そのため、実際にこの条件を満たすのは容易ではなく、非常に高いハードルといえるでしょう。
では、実際に「年金支給日に約60万円(月額30万円)」が支給されている高額受給者が、どの程度存在するのかについて、次章で見ていきましょう。