公的年金は通常、偶数月の15日に支給され、次回の年金支給日は8月15日となり、前回から約2ヶ月ぶりの振込となります。※支給日が土日祝の場合は直前の平日に前倒し
「老後の年金は思ったより少ない」といった声もありますが、8月の支給日には一度に「約46万円」が振り込まれる世帯もあります。
では、実際に「約46万円」の年金を受け取っている世帯は、どのような世帯なのでしょうか。
本記事では、公的年金の基本的な仕組みに加え、2025年度の支給額例を紹介していきます。
現役時代の年収別における年金受給モデルについても紹介しているので、あわせて参考にしてください。
1. 「国民年金と厚生年金」は何が違う？公的年金の仕組みをおさらい
はじめに、日本の公的年金制度の基本を確認しておきましょう。
日本の年金制度は、「国民年金」と「厚生年金」の2種類から成り立っており、いわゆる「2階建て構造」となっています。
以下の図のように、すべての人が加入する国民年金を土台に、会社員や公務員などが上乗せで加入する厚生年金が設けられています。
1階部分にあたる国民年金は、日本国内に居住する20歳から60歳未満までのすべての人が加入対象となっており、保険料は一律で設定されています。
そのため、国民年金の場合は、保険料を未納なく支払っていれば、誰でも老後に国民年金を満額受け取ることができます。
一方、2階部分の厚生年金はすべての人が受給対象ではなく、主に会社員や公務員などが加入する制度です。
厚生年金では、保険料が収入に応じて決まるため、現役時代の収入が多く、加入期間が長い人ほど、将来の年金受給額も大きくなります。
以上のポイントを整理すると、次のような形になります。
- 国民年金のみを老後に受給：フリーランスや自営業、専業主婦など
- 国民年金と厚生年金の両方を老後に受給：会社員や公務員など
次章では、「国民年金のみを受給する場合」と「国民年金に加えて厚生年金も受給する場合」とで、実際にどの程度の年金額が受け取れるのかを具体的に見ていきましょう。
