2. 2025年度は1.9%の増額改定!「国民年金と厚生年金」の年金額例
厚生労働省が公表した「令和7年度の年金額改定についてお知らせします」によれば、2025年度の年金額は前年度比で1.9%の増額となりました。
1.9%の増額を踏まえた2025年度の「国民年金」と「厚生年金」の支給額の目安は、以下のとおりです。
- 国民年金(老齢基礎年金):6万9308円(1人分の満額支給額)
- 厚生年金:23万2784円(標準的な夫婦2人世帯の支給額例)
国民年金については、保険料を40年間(480ヶ月)全期間納めた場合の「1人あたりの満額」の金額となっています。
一方、厚生年金は「標準的な夫婦2人世帯」の支給額例として示されており、これは国民年金分を含んだ合計金額です。
ここでいう「標準的な夫婦」とは、以下の条件を満たすケースを想定しています。
- 夫婦ともに国民年金を満額受給
- 夫が現役時代に平均標準報酬額45万5000円で40年間厚生年金に加入
上記のケースに該当する夫婦世帯の場合、夫婦2人で毎月およそ23万円の年金を受け取ることができます。
このような標準的な夫婦世帯では、年金の支給日におよそ「46万円」が振り込まれる見込みです。
では、なぜ8月15日にこの金額が支給されるのか、その理由を次章にて詳しく解説します。
2.1 8月15日に標準的な夫婦世帯に「約46万円」が支給される理由とは
公的年金は毎月支払われるのではなく、偶数月にまとめて「2ヶ月分」が振り込まれます。
そのため、標準的な夫婦の場合、年金支給日には2ヶ月分である「約46万円」が一度に支給されることになります。
ただし、この約46万円という金額は、「現役時の平均収入が月45万5000円で40年間勤務した夫と、配偶者がいる夫婦世帯」を想定したモデルケースに基づいているため、すべての世帯に当てはまるわけではありません。
そこで次章では、さまざまなモデルケースをもとに、多様なライフプランに合わせた年金額の例を紹介していきます。