5.1 「年金額改定通知書」と「年金振込通知書」の金額が一致しないケースとは?

年金受給者によっては、「年金額改定通知書に記載された年額」と「年金振込通知書に記載された年間合計額」が一致しないことがあります。

その理由は、実際の支給額が、国民年金(基礎年金)および厚生年金それぞれの年間支給額を6分割し、支払期ごとに調整されているためです。

この調整は、国民年金と厚生年金を合算して行うのではなく、それぞれの制度ごとに独立して計算されます。

そのため、通知書に記載された年額と実際に振り込まれる金額の合計にわずかな差が生じることがあるのです。

上記も考慮し、「年金額改定通知書」と「年金振込通知書」に誤りがないか、確認できると良いでしょう。

6. 改定後に振り込まれた年金額と通知書の金額を確認しよう

本記事では、2025年度のモデルケースによる年金額例について紹介していきました。

2025年度の公的年金は、前年度に比べて1.9%の増額となり、多くの受給者にとって支給額の増加が見込まれます。

増額分は6月の年金支給日から反映され、年金受給者には「年金額改定通知書」や「年金振込通知書」が送付されます。

これらの通知書には、改定後の年金額や控除額、手取り額が記載されているため、受け取った際には内容を必ず確認しましょう。

なお、通知書に記載された金額と、実際に振り込まれた金額が一致しているかどうかも、確認することが重要です。

参考資料

中本 智恵