もうすぐ夏のボーナスの支給時期。ボーナス額を見ながら、これからのキャリアについて考える方も多いのではないでしょうか。

今の会社でキャリアを築く場合、スキルアップや資格の取得など専門性を極めるか、それとも役職に就くかなどで迷われる方も多いでしょう。

いずれにせよ自身の希望と適性にあわせた選択をしたいところですが、役職に就く場合、現代の日本においては悩みの声が多いのも事実です。

今回は中間管理職に視点をあてて、その平均年齢や収入、また悩みについてもみていきましょう。

1. 【中間管理職】部長・課長・係長別の「平均年収・平均年齢」とは?

厚生労働省の「令和6年賃金構造基本統計調査 役職別」を参考に、まずは中間管理職「部長・課長・係長」の平均年収と平均年齢をみていきましょう。

※調査実施年6月分の所定内給与額の平均値(6月分として支給された現金給与額のうち、超過労働給与額を差し引いた金額で、所得税等を控除する前の額)

 

1.1 中間管理職の平均年齢

  • 部長:53.0歳
  • 課長:49.3歳
  • 係長:45.6歳

まず、中間管理職の平均年齢のは上記の通り。課長と係長は40歳代が、部長は50歳代が平均です。

1.2 中間管理職の平均賃金一覧表

  • 部長:62万7200円
  • 課長:51万2000円
  • 係長:38万5900円

賃金をみると部長と課長、課長と係長の間では約10万円近く差がありました。

ボーナスを賃金2カ月分、かつ年2回として平均年収を試算すると以下の通りです。

1.3 中間管理職の平均年収一覧表

  • 部長:約1003万円
  • 課長:約819万円
  • 係長:約617万円

一般的に憧れといわれる年収1000万円は部長クラスで達成に。

課長は年収800万円台、係長は600万円台となりました。

参考までに、年代別の平均年収は次の通り。

1.4 20〜50歳代の平均年収一覧表

年齢階層別の平均給与2/2

年齢階層別の平均給与

出所:国税庁「令和5年分 民間給与実態統計調査」

1.5 【年代別】平均年収一覧表

  • 25〜29歳:394万円(男性429万円・女性353万円)
  • 30〜34歳:431万円(男性492万円・女性345万円)
  • 35〜39歳:466万円(男性556万円・女性336万円)
  • 40〜44歳:501万円(男性612万円・女性343万円)
  • 45〜49歳:521万円(男性653万円・女性343万円)
  • 50〜54歳:540万円(男性689万円・女性343万円)
  • 55〜59歳:545万円(男性712万円・女性320万円)

上記は国税庁「令和5年分 民間給与実態統計調査」によるものです。

男性は40~50歳代前半まで600万円台、50歳代後半で700万円が平均となっています。

2. 中間管理職の悩みと会社に求めることは?

中間管理職には役職が就き、責任なども増える一方で、しんどい、ストレスが多いといった声も一般的に聞かれます。

株式会社EVeMが全国の管理職・中間管理職1210名に行った「管理職の実態調査 2025」によれば、「日々の自分の業務量をどう感じていますか」という質問に対し、業務量が「多い」「非常に多い」と感じている管理職は64%。

業務量が増えた理由として「人手不足である58.1%」や「業務の種類が増えている48.6%」がトップ2となり、他にも「デジタル化進んでいない」など人事や構造、技術面に関する要因が見られます。

また、「自身の所属する組織(会社など)に望むことは何でしょうか」という問いに対しては「報酬を上げてほしい」(50.1%)が最も多く、「業務量を適正化してほしい(36.2%)」、「人材に投資してほしい(35.5%)」が上位となりました。

それ以下の項目をみても業務量や内容、人材、技術面などに回答が集まっています。

3. まとめにかえて

中間管理職が会社に求めることをみると、実際には会社によりますが短期的には難しくとも、中長期的には解決が可能な内容も一部含まれています。

特にデジタル化は仕事環境を改善してくれる一つの希望となり得るでしょう。

また、中間管理職が抱えるものが増えている現代においては、役割を再定義することで負担が一部改善する場合もあるでしょう。特に環境の変化が激しい現代においては、変化にあわせた組織構造の変更も大切と考えられます。

個人においては適性も重要ですから、自身の向き不向きや希望、ワークライフバランスもじっくりと考えた上で検討するといいでしょう。

参考資料

宮野 茉莉子