4. 【令和7年度税制改正】年金に関わる税金の扱いはどう変わった?
老齢年金からは、所得税や介護保険料などの各種税金や保険料が差し引かれます(※)。
このうち、所得税の基礎控除額が「令和7年度税制改正」で改定されました。
4.1 令和7年分の所得税の源泉徴収と還付イメージ
そのため2025年10月の年金支給時までは「改正前の所得税額」で源泉徴収をおこない、2025年12月の年金支給時に、「改正後の金額と改正前の金額の差額」が還付されることになっています。
※年金からの天引きとはならないケースもあります。
5. まとめ
今回は、おひとりさまのシニアライフについて調査結果をもとに紐解いていきました。
家計の収支を見ると、ひと月の赤字が2万7817円となり、貯蓄を切り崩して生活をしていることがわかります。
働き方や生き方が多様化するいま、「自分の場合、年金額はどれくらいになるのだろう?」と、具体的な年金額の目安を知りたい人もいるでしょう。
現役世代にとって、早めに自身の老後生活設計を立てることは非常に重要です。
6月13日は年金支給日です。年金制度を確認し、今後について考えるきっかけにしてみてはいかがでしょうか。
参考資料
- 総務省統計局「家計調査報告 家計収支編 2024年(令和6年)平均結果の概要」
- 厚生労働省「令和7年度の年金額改定についてお知らせします」
- 厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 日本年金機構 令和7年4月分からの年金額をお知らせする「年金額改定通知書」、「年金振込通知書」の発送を行います
- 日本年金機構「令和7年度税制改正による所得税の基礎控除の見直し等について」
三石 由佳