【65歳以上】おひとりさま「平均貯蓄額」はいくらか？厚生年金と国民年金の平均月額とは【令和7年度税制改正】年金に関わる税金の扱いはどう変わった？

2. 【厚生年金】おひとりさまの男女別受給額をチェック

65歳以降、仕事から完全リタイアした場合、生活費の不足分は貯蓄を取り崩したり、不労所得で補ったりする必要が出てきます。

ただしこれらは個人差が大きく、誰もが確実に老後の生活設計に組み込めるわけではありません。

そこで、より確実な老後の収入源となり得る「老齢年金（国民年金・厚生年金）」についても、しっかり把握しておくことが大切です。

公的年金の年金額は毎年見直しが行われるルールになっており、2025年度分は前年度から1.9%の引き上げとなりました。具体的な年金額の例を見てみましょう。

※昭和31年4月1日以前生まれの方の老齢基礎年金の満額は月額6万9108円（対前年度比＋1300円）
※厚生年金は「男性の平均的な収入（平均標準報酬（賞与含む月額換算）45万5000円）」で40年間就業した場合に受け取り始める年金（老齢厚生年金と２人分の老齢基礎年金（満額））の給付水準

国民年金（基礎年金）の年金保険料は全員一律ですが、会社員や公務員などが上乗せ加入する厚生年金は、現役時代、収入に応じた保険料を納めるため、将来の年金額にはどうしても個人差が出てきます。

働き方や生き方が多様化するいま、「自分の場合、年金額はどれくらいになるのだろう？」と、具体的な年金額の目安を知りたい人もいるでしょう。

厚生労働省は2025年度の年金額改定を公表する際、「多様なライフコースに応じた年金額例」を提示しています。

今回は、5つのパターンのうち「厚生年金中心で働いた男女」それぞれの、ひとり分の年金額例を見ていきます。

年金月額：17万3457円（+3234円）

厚生年金の加入期間は40年近くで、平均年収が50万9000円となる男性の場合、年金月額は17万3457円となり、2025年度は年間約3万9000円の増額でした。

年金月額：13万2117円（+2463円）

現役時代の働き方や収入などにより、老後に受け取る年金や受給額には個人差が出ます。ご自身の年金見込み額は、ねんきんネットやねんきん定期便で確認しておきましょう。