2. 【専業主婦世帯と共働き世帯】世帯年収&貯蓄額はいくら違う?

共働き世帯と専業主婦世帯のお金事情についても、総務省「2024年(令和6年)家計調査/ 貯蓄・負債編 二人以上の世帯 詳細結果表(8-9表)」より確認していきましょう。こちらの調査は子どものいない世帯も含まれます。

共働きと専業主婦世帯の貯蓄と年収

共働きと専業主婦世帯の貯蓄と年収

出所:総務省「2024年(令和6年)家計調査/ 貯蓄・負債編 二人以上の世帯 詳細結果表(8-9表)」をもとにLIMO編集部作成

2.1 【共働きと専業主婦世帯】平均的な世帯年収

  • 夫婦共働き世帯:872万円
    • うち夫婦共働き<有業者は夫婦のみ>のうち世帯主が夫の世帯(妻が勤労者で、勤め先収入が1~7万9999円):721万円
    • うち夫婦共働き<有業者は夫婦のみ>のうち世帯主が夫の世帯(妻が勤労者で、勤め先収入が8万円以上):898万円
  • 夫のみ有業の世帯:714万円

世帯年収をみると、専業主婦世帯のほうが少ないとわかります。

最も多いのは妻が勤労者で、勤め先収入が8万円以上の共働き世帯でした。

2.2 【共働きと専業主婦世帯】平均貯蓄額

  • 夫婦共働き世帯:1556万円
    • うち夫婦共働き<有業者は夫婦のみ>のうち世帯主が夫の世帯(妻が勤労者で、勤め先収入が1~7万9999円):1419万円
    • うち夫婦共働き<有業者は夫婦のみ>のうち世帯主が夫の世帯(妻が勤労者で、勤め先収入が8万円以上):1512万円
  • 夫のみ有業の世帯:1772万円

貯蓄額をみると妻が勤労者で勤め先収入が8万円未満の世帯が上記の中では低く、最も多いのは専業主婦世帯でした。

なお、国税庁の「令和5年分 民間給与実態統計調査」によれば、1年間を通じて勤務した給与所得者のうち、30〜50歳代の平均年収は以下の通り。

年齢階層別の平均給与

年齢階層別の平均給与

出所:国税庁「令和5年分 民間給与実態統計調査」

  • 30〜34歳:431万円(男性492万円・女性345万円)
  • 35〜39歳:466万円(男性556万円・女性336万円)
  • 40〜44歳:501万円(男性612万円・女性343万円)
  • 45〜49歳:521万円(男性653万円・女性343万円)
  • 50〜54歳:540万円(男性689万円・女性343万円)
  • 55〜59歳:545万円(男性712万円・女性320万円)

上記は独身の方もあわせた全体の平均です。女性が300万円台前半で推移しているのは、出産や子育てなどのライフイベントにより、働き方をセーブしていることなどが影響していると考えられるでしょう。