3. 【60歳代&70歳代】5歳刻みの「年金受給額」平均月額はいくら?
60歳代と70歳代の平均年金受給額について、厚生労働省年金局の「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとに確認しましょう。
※厚生年金には国民年金部分が含まれています。
65歳からの受給額を見ると、厚生年金は月額14万5000円〜14万7000円程(国民年金を含む)、国民年金は6万円弱程です。
60〜64歳に受給する厚生年金は「特別支給の老齢厚生年金」であるため、通常の年金よりも少額になります。
また、60〜64歳の国民年金は繰上げ受給をする場合の金額となるため、65歳から受給する金額よりも減額されています。
4. 現役時代のうちから計画的に「老後資金の準備」を進めていきましょう
60歳代二人以上世帯の1カ月の平均生活費は約31万円、70歳以上世帯では約25万円かかります。
高齢になるほど減額する傾向がありますが、それでも25万円ほどかかるため、年金収入で不足した場合に備えて十分な貯蓄をしておきたいところです。
しかし実際には貯蓄なしの世帯も多く存在し、いざというときに対応できる資金がない可能性が高いです。
高齢になると勤労収入を得ることが難しいケースもあるため、現役時代のうちから計画的に老後資金を準備しておく必要があります。
参考資料
- 総務省統計局「家計調査報告 家計収支編 2024年(令和6年)平均結果の概要」
- 金融経済教育推進機構(J-FLEC)「家計の金融行動に関する世論調査(2024年)」
- 厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
木内 菜穂子