6月は多くの企業で夏のボーナスが支給されるタイミング。給与明細を見ながら「自分の年収は平均と比べてどうなのか?」と気になる方も多いのではないでしょうか。
物価の上昇が続く中、自分の収入を改めて見直すことは、これからの暮らし方を考えるうえでも役立つことでしょう。
本記事では、国税庁の統計データをもとに、年代・性別・業種ごとの年収の傾向を詳しく解説。今後のキャリア設計や家計の見直しの参考にしてみてください。
1. 日本の平均年収は着実に増加している
国税庁の「令和5年分 民間給与実態統計調査」によると、1年を通じて勤務した給与所得者は約5076万人で、その内訳は男性が約2887万人、女性が約2189万人でした。平均年収は約460万円となっており、平成26年の421万円と比べると、着実に増加しています。
特に、令和2年は新型コロナウイルスの影響が見られたと考えられるものの、全体としては日本の平均給与は上昇傾向にあると言えるでしょう。
一方、賞与に関しては3年ぶりに前年比でわずかに減少しました。
このことから、企業側は月給を引き上げつつ、賞与は横ばい、もしくはわずかに増額する方向で調整していると推察されます。ただし、平均年収は年代によって大きく異なるため、次章では年代別の給与水準について詳しく見ていきます。