3. 日本の給与所得者の給与階級別割合
続いて、同じく「令和5年分 民間給与実態統計調査」から、日本の給与所得者の給与階級別割合を見てみましょう。給与の階級ごとの分布から、いわゆる「ボリュームゾーン」が明らかになります。
まず男性の場合、以下の階層に多くの人が分布しており、全体的に年収400万円台に集中している傾向が見られます。
- 「400万円超 500万円以下」17.5%
- 「300万円超 400万円以下」14.9%
- 「500万円超 600万円以下」14.0%
一方、女性の年収におけるボリュームゾーンは以下のとおりです。
- 「100万円超 200万円以下」20.5%
- 「200万円超 300万円以下」19.6%
- 「300万円超 400万円以下」18.1%
女性では年収100万円台の層が最も多くなっており、これは出産・育児、家庭の事情などを背景に、パートタイムや短時間勤務を選ぶ人が多いことが影響していると考えられます。
なお、一般的に「高収入」とされる年収1000万円以上の層に目を向けると、男性では全体の約8.6%、女性ではわずか1.4%にとどまっています。