政府が掲げている「貯蓄から投資へ」という方針を背景に、2024年1月1日から新NISA制度が開始されました。従来のNISA(少額投資非課税制度)から見直しが実施され、より効率的に資産形成を行いやすい制度になっています。
なかには、新NISAをきっかけに資産運用について興味を持った方もいるのではないでしょうか。そこで今回は新NISAの制度概要をおさらいしつつ、想定利回り別にシミュレーションを紹介していきます。
50歳〜65歳までの15年間で、老後資金の目安とされている2000万円を築くことは可能なのか解説するため、50歳以降で資産形成を検討している方は参考にしてみてください。
1. そもそもNISA(少額投資非課税制度)とは?
NISAとは、投資で得た利益が非課税になる制度のことです。基本的に株式などの金融商品で利益が出た場合、約20%の税金が課されます。例えば、株式の売却によって10万円の利益を得たなら、2万円ほどの税金を納める必要があります。
しかし、前述した通りNISA口座を活用して得た投資利益には課税されない仕組みになっているため、税制優遇の恩恵を受けられるのがポイントです。
NISA口座は銀行や証券会社といった金融機関で開設できますが、1人につき1口座のみと定められているので、開設手続きを行う際は金融機関ごとのメリットとデメリットを事前にリサーチしておくのが大切です。
次章では、新NISA制度の詳細について解説していきます。