3.1 なぜ老後資産2000万円が目安になっているのか?
老後資産2000万円が目安になっている理由ですが、2019年6月に金融庁が「高齢社会における資産形成・管理に関する報告書」を公表したことをきっかけに話題となり、老後資産2000万円が目標のひとつとして語られるようになりました。
報告書内では「この金額はあくまで平均の不足額から導きだしたものであり、不足額は各々の収入・支出の状況やライフスタイル等によって大きく異なる。」と記載されている通り、すべての人が目指すべき目標金額ではありません。
よって本記事では資産2000万円を目安としてシミュレーションを実施していますが、あくまでも参考程度に留め、個人で適切な目標設定を行うとよいでしょう。
4. まとめにかえて
新NISAは非課税期間の無期限化や制度の恒久化など、資産形成をより効率的に行える制度になっています。特に50代以降で資産を増やすには、新NISAなどのお得な仕組みを最大限活用することが重要です。
今回のシミュレーションでは、月6万円かつ利回り8%以上であれば、15年間で資産2000万円を築ける試算となりました。ただし、投資には常にリスクが伴うため、個人に適した目標額とリスク許容度を見極めたうえで実践するのが大切です。
実際に資産運用をしていくなかで適切なリスクの取り方がわからない場合は、FPといったお金のプロに相談するのも選択肢のひとつです。
参考資料
- 国税庁「令和6年1月から開始!新NISAのあらまし」
- 金融庁「NISAを知る」
- 金融庁「金融審議会 市場ワーキング・グループ報告書 「高齢社会における資産形成・管理」」
- 金融庁「つみたてシミュレーター」
- 株式会社400F「オカネコ 新NISAの利用意向調査2024年7月」
湯田 浩平