4. 【国民年金・厚生年金】「平均月額」の個人差・男女差をチェック!
前章では5歳刻みの平均受給額をご紹介しましたが、ここでは、60歳以上のすべての受給権者を対象とした国民年金と厚生年金の平均受給額を、全体と男女別に見ていきましょう。
同じく、厚生労働省年金局発表の「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」を参考にします。
国民年金
- 全体 5万7584円
- 男性 5万9965円
- 女性 5万5777円
厚生年金 ※国民年金部分を含む
- 全体 14万6429円
- 男性 16万6606円
- 女性 10万7200円
国民年金のみを受給する場合、全体、男性、女性の平均月額はいずれも5万円台で、男女間の差は比較的小さくなっています。
国民年金が原則として加入期間に応じて定額が支給される制度だからでしょう。ボリュームゾーンも男女ともに6万~7万円台に集中しています。
一方、厚生年金(国民年金部分を含む)の平均月額を見ると、男性は16万円台、女性は10万円台と、男女間で大きな差が見られます。
ボリュームゾーンも男性が16万~19万円前後、女性が9万~11万円前後と、大きな違いがあります。
この男女差は、現役時代の働き方の違いが要因でしょう。
一般的に、男性の方が平均勤続年数が長く、賃金水準も高い傾向にあるため、厚生年金の加入期間や納付した保険料が多くなることが影響しています。
ただし、平均額はあくまで全体像を示すもので、実際の受給額には大きな個人差があります。
男女ともに、1万円未満の低年金の方から、20万円を超える高額受給の方まで、幅広く分布していますね。
自身の年金加入状況や働き方を振り返り、将来の年金受給額の見込み額を把握することが、より現実的な老後設計につながるでしょう。
次章では、年金の支給日を確認します。
5. 【次の年金支給日は12月15日(月)】「年金の支給」基本的なしくみとは?
公的年金は、原則として偶数月の15日に、前月までの2カ月分がまとめて支給されます。
ただし、15日が土曜日、日曜日、または祝日に当たる場合は、支給日は直前の平日に繰り上げられます。
なお、次回の年金支給日は、12月15日(月)です。
5.1 年金支給日:支給対象月
- 2025年4月15日(火):2月・3月分
- 2025年6月13日(金):4月・5月分
- 2025年8月15日(金):6月・7月分
- 2025年10月15日(水):8月・9月分
- 2025年12月15日(月):10月・11月分
年金額が改定された場合、新しい年金額が適用されるのは原則として6月に支給される「4月分・5月分」からです。
年金の振込額などを知らせる「年金振込通知書」は、通常、新しい年金額が適用される6月の支給に合わせて送付されます。
 
        

