2. 自賠責保険の限界とは?補償されるのは“最低限”だけ
すべての車に強制保険として加入が義務づけられている「自賠責保険」は、事故で相手をケガさせた・命を奪ってしまったときの「対人補償」が対象です。補償額には上限があり、死亡時の限度額は3000万円、後遺障害でも最大4000万円です。事故によってはそれを大きく上回る損害賠償責任が発生することもあり、その差額は自己負担になります。
相手の車や物に対する損害、自分自身のけがや車の修理代なども補償されません。また、弁護士費用や事故後のトラブル対応にも対応していないため、万が一の時に「思っていたより補償されない」と感じる方も少なくありません。
こうした自賠責保険の補償しきれない部分をカバーするために、多くの人が加入しているのが「任意保険」である自動車保険です。