3. シニアの「厚生年金と国民年金」平均年金月額はいくらか
月の生活費を確認しましたが、特に収入部分の「公的年金」は個人差が大きいもの。厚生労働省年金局の「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」から平均的な年金額も確認しましょう。
まず、会社員や公務員などが加入する厚生年金の平均年金月額は14万6429円でした。
一方で、自営業者などが加入する国民年金の平均年金月額は5万7584円です。
実際には現役時代の加入状況による差が大きく、たとえば厚生年金は月1万円未満から30万円以上まで個人差がとても大きいのが特徴です。現役世代の方は早くから自身の年金の加入状況や年金見込み額を確認しておきたいものです。
4. 家計や貯蓄方法の見直しも検討
今回政府が閣議決定した新たな総合経済対策の詳細については、順次情報を確認するようにしましょう。
また、個人でできることとして家計や貯蓄方法の見直しがあります。
家計の見直しとしては電気や通信費用などのプラン、サブスク、保険といった「固定費の見直し」があまりストレスなく対策しやすいでしょう。収入を得る方法も以前に比べると多様化していますので、まずは情報収集してみるのも一つです。
また、貯蓄方法も預貯金だけでなく、リスクはありますが新NISAなどを利用して運用をはじめるのも一つです。
もう少しで年末年始。時間があるときに自身にあったマネープランの見直しや対策を考えてはいかがでしょうか。
参考資料
- 総務省統計局「家計調査報告家計収支編 2024年(令和6年)平均結果の概要」
- 厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 首相官邸「総合経済対策等についての会見」
- 首相官邸「『強い経済』を実現する総合経済対策」
宮野 茉莉子

