3. 【年金生活】「毎月の家計収支」は平均でどれくらい?
老後の毎月の家計収支については、総務省統計局の「家計調査報告 家計収支編 2024年(令和6年)平均結果の概要」をもとに見ていきます。
65歳以上夫婦のみの無職世帯の収入は25万2818円、支出は28万6877円(うち消費支出:25万6521円)です。
主な収入は、厚生年金や国民年金といった公的年金で、多くの世帯にとって主要な収入源となっています。
一方、支出は平均28万6877円ですが、そのうち社会保険料や税金などで3万356円かかり、生活費としては25万6521円かかっています。
収入から支出を差し引くと毎月3万4058円の赤字が生じており、1年間では約41万円、20年間では約820万円不足する計算です。
こういった不足分は、主にこれまでの貯蓄を取り崩すことでまかなっていくことになると考えられます。
しかし、十分な貯蓄がない世帯や、よりゆとりのある老後生活を送りたい世帯などは、定年退職後も働いて収入を得る必要が出てくるでしょう。