今年も暑い夏がやってきました。梅雨が明け、厳しい日差しが降り注ぐ中、老後の生活資金について考える方も少なくないでしょう。
特に年金は、退職後の生活を支える大切な柱となります。しかし、公的年金だけでは生活にゆとりがないと感じる方が少なくないのも事実です。
そのような状況下で、実は年金に上乗せして受け取れる可能性がある「年金生活者支援給付金」をご存じでしょうか。本記事では、公的年金の平均受給額を確認しつつ、年金生活者支援給付金の仕組みと受給要件について詳しく解説します。
1. 【公的年金】厚生年金と国民年金「平均月額」はいくら？
厚生労働省の「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、公的年金の平均月額は国民年金（老齢基礎年金）で5万円台、厚生年金（国民年金部分も含む）で14万円台です。
ただしグラフのように、厚生年金を月額25万円以上受け取っている人もいれば、国民年金・厚生年金ともに月額2万円未満の低年金となる人まで、幅広い受給額帯に分布しています。
年金とその他の所得を含めても、一定基準以下の低所得となる場合には「年金生活者支援給付金」が受け取れる可能性があることをご存じでしょうか。
次では、この「年金生活者支援給付金」の支給要件や金額について整理していきましょう。
