5. 6月から厚生年金と国民年金は1.9%増える!

2025年度になり、前述の「年金生活者支援給付金」だけでなく、公的年金も金額が変わりました。

ここでは、若い世代が知っておきたい「年金」の基本について、説明します。

5.1 Q 今年度、年金の支給額は変わりましたか?

 →A 2025年度の年金額は、2024年度から原則1.9%引き上げられました。

年金額は、物価や賃金の変動に応じて、毎年見直される仕組みになっています。

物価が大きく上がっても、賃金の上昇がそれほどではない場合、年金の上がり方は、賃金の上昇率に合わせて調整されます。

これは、現役で働いている人たちの負担が大きくなりすぎないようにするためです。

つまり、年金額は経済状況に合わせて調整され、特に物価が高騰した場合には、現役世代の負担とのバランスを考慮して決められているのです。

6. まとめにかえて

今回は年金生活者支援給付金について説明しました。

さまざまなモノやサービスの物価高が続いており、お米については1年前に比べると約2倍ほど高くなっています。

年金生活者支援給付金制度のように、対象となる場合にはしっかりと申請をおこない受け取るようにしましょう。

また、少子高齢化の日本では、老後年金のみで物価高に対応できるとは限りません。

現役時代のうちから、公的年金を増やす方法を考えたり、私的年金や預貯金、資産運用などで老後に備える必要があるでしょう。

また、できるだけ固定費を抑えることも老後生活を考えると重要です。

これを機に老後資金の備え方についても考えてみてくださいね。

参考資料

宮野 茉莉子