6月に入りました。
今月は年金支給日なため、楽しみにされている方も多いでしょう。
特に6月は、その年度の年金額が支給される月。2025年度の年金は増額となっています。
公的年金受給者の中で、年金を含めた所得が一定以下の人に支給される「老齢年金生活者支援給付金」という制度はご存知でしょうか。
今回は年金生活者支援給付金の対象者や基準額、また公的年金の平均月額についてもご紹介します。
1. 6月支給分から増える!2025年度「年金生活者支援給付金」の給付基準額はいくら?
公的年金等の収入金額やその他の所得が一定基準に満たない人を対象にした「年金生活者支援給付金」。
老齢年金、障害年金、遺族年金のそれぞれの年金に設けられており、公的年金に上乗せして支給されます。
年金生活者支援給付金は、公的年金と同様に毎年度、物価変動に応じて給付額の見直しが行われます。
1.1 2025年度の「年金生活者支援給付金」の給付額は前年より2.7%引き上げ
- 老齢年金生活者支援給付金(月額):5450円(※基準額)
- 障害年金生活者支援給付金(月額):1級6813円・2級5450円
- 遺族年金生活者支援給付金(月額):5450円
老齢年金生活者支援給付金については、上記を基準額として、保険料納付済期間などをもとに、実際の給付金額が計算されます。保険料納付済期間が40年間(480ヵ月)に満たない場合、その分が差し引かれて支給されることに留意しておきましょう。
しかし、年金生活者支援給付金を受け取るには、いくつかの条件を満たす必要があります。
次章では、どのような方が対象となるのかを確認してみましょう。