3. 「年金積立金」の運用パフォーマンスは好調《運用成績・運用状況》は?
年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が公表している「2024年度第3四半期運用状況(速報)」によると、年金積立金の運用がスタートした2001年度から2024年度第3四半期における収益率は年率+4.40%。
2024年度第3四半期(2024年10月~12月)においては、国内外の主要株価指数の上昇や円安などにより運用資産全体で+4.31%となっています。
3.1 【公的年金】「年金積立金」の運用状況《2001年度~2024年度第3四半期》
- 運用資産額:258兆6936億円(2024年度第3四半期末現在)
- 収益率:+4.40%(年率)
- 収益額:+164兆3463億円(累積収益額)
グラフを見ていていただくと運用を開始したばかりの頃は一時的にはマイナスとなる時期もありました。しかし、その後は多少の変動はあるものの、複利効果も手伝って着実に収益を積み上げているのが分かります。
年金積立金は、いまの年金受給者に支給される原資ではないため、このような長期的な安定運用が可能となるのです。