「経済的自立」と「早期リタイア」を意味する「FIRE」。
働いて収入を得て生活費を賄うのではなく、主に資産運用により得られる不労所得で生活するライフスタイルを指す言葉です。
仕事がうまくいかないとき、仕事で疲れているとき、「FIREしたいな」と思ったことがある人もいるでしょう。
本記事では、元銀行員の資産運用アドバイザーである筆者が、40歳から《毎月30万円の不労所得》を目指す4つの方法をご紹介します。
FIREに関心がある方は、参考にしてください。
1. FIREに必要な「不労所得」とは?
不労所得とは、自分が働かなくても得られる収入のことを指します。
資産形成やお金に関心がある方の中には、「FIRE(ファイヤー)」という言葉を耳にしたことがある方も多いでしょう。
FIREは「Financial Independence, Retire Early」の略で、日本語では「経済的自立と早期退職」を意味します。
つまり、不労所得だけで生活を成り立たせる状態を指します。
2. 「月30万円」の不労所得があれば生活できる?
一般的な生活に必要な費用をまかなうには、どれほどの収入が必要になるのかを見ていきましょう。
総務省の「家計調査報告-2024年(令和6年)12月分および2024年平均-」によると、2人以上の世帯の消費支出は1世帯あたり月に30万243円となっています。
- 2024年消費支出(総世帯):1世帯当たり25万929円
- 2024年消費支出(2人以上の世帯):1世帯あたり30万243円
この数値から見ると、月に30万円の不労所得があれば、一般的な生活費はカバーできると言えそうです。
つまり、月に30万円の不労所得を得られれば、FIREの実現も十分に可能だと言えるでしょう。
3. 憧れのFIRE「不労所得」を目指すために知っておきたい「4つの方法」とは?
FIREを実現するために「不労所得」を作るには...2/6
出所:years/istockphoto.com
それでは、ここから40歳から始めて月に30万円の不労所得を得る具体的な方法について解説していきます。
3.1 1:不動産投資
まず一つ目の方法は、不動産投資によって不労所得を得ることです。
しかし、不動産投資にはリスクも伴います。
特に都心部では物件価格が高騰しており、良質な資産を手に入れるのが難しい状況です。
そのため、地方の中古アパートなどを購入するケースが多くなりますが、地方物件は都心に比べて空室リスクが高い点にも注意が必要です。
さらに、資材価格の高騰による設備費用の増加など、近年では運用コストのリスクも高まっており、不動産投資の難易度は以前より上がっています。
なお、不動産投資を始めるには、一定の年収や手元資金(キャッシュ)が求められますが、もし親から土地を譲り受けていたり、相続した土地がある場合は、年収や手元資金が少なくても投資がしやすくなります。
3.2 2:高配当株
資産運用でFIREを目指す3/6
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2つ目の方法は、高配当株を保有し、その配当金を不労所得として得る方法です。
例えば、配当利回りが4.5%の株式を持っていれば、税引き後で約3.6%の配当収入が毎年得られます。
なお、通常は資産運用の利益に対して20.315%の税金がかかりますが、新NISA口座を利用すれば、その配当金は非課税となります。
3.3 3:利回りの高い債券
資産運用4/6
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3つ目の方法は、比較的利回りの高い債券を購入し、そこから得られる利息を不労所得とする方法です。
債券とは、国や企業が発行し、購入者から資金を借りる代わりに利息を支払い、満期に元本を返す金融商品で、株式などと比べるとリスクが低めなのが特徴です。
しかし、現在の日本の金利水準は低く、高くても1%台程度です。
そのため、年間3〜4%の利回りを狙う場合は、外貨建て債券での運用を検討する必要があります。
3.4 4:REIT(不動産上場投資信託)
資産運用でFIREを目指す5/6
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4つ目の方法は、REIT(不動産投資信託)に投資して運用することです。
REITは上場されている不動産投資信託で、株式と同様に証券取引所で売買が可能です。
投資対象は商品によって異なりますが、オフィスビルや商業施設、住宅、物流施設などの賃料収入をもとに投資家へ分配金が支払われます。
REIT法人は税制上のメリットを活かすため、配当金を多く支払う傾向があり、そのため株式や債券よりも配当利回りが高いことが一般的です。
なお、1億円をREITに投資すれば、月30万円以上の不労所得も期待できますが、価格変動や配当減少のリスクもあるため、十分な注意が必要です。
4. まとめにかえて
資産形成でFIREを目指す6/6
出所:Billion Photos/shutterstock.com
本記事では「FIRE」を目指す方法を4つ紹介してきました。
簡単に達成できるものではありませんが、「意外と難しくないかも」と感じた方もいるかもしれませんね。
不労所得を得るために「投資」を行うことになるため、ある程度の資金を準備しなければいけません。
少額投資からでOKですので、投資で得た利益を再投資して利益が利益を生む複利効果で、効率良く資産を増やしていけると良いでしょう。
また、増やすこと以外にも目を向けてみてください。
毎月無駄な固定費はありませんか?
ひと月あたり数百円や数千円でも固定費を削減して投資に回したいものです。
小さな1歩が、大きな資産を生み出す貴重な第1歩になるかもしれません。憧れのFIREを目指して、小さくても1歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。
参考資料
- 金融庁「NISA口座の利用状況調査」
- 総務省「家計調査報告-2024年(令和6年)12月分及び2024年平均-」
- 総務省「2020年基準 消費者物価指数 東京都区部 2025年(令和7年)3月分(中旬速報値)」
- 金融経済教育推進機構(J-FLEC)「家計の金融行動に関する世論調査 2024」
奥野 友貴