2. 公務員が人気の理由
子ども・孫に勤めてほしい企業ランキングで、地方公務員や国家公務員を選んだ主な理由は「安心と安定」です。
民間企業と異なり倒産のリスクや激しい競争がなく、給与も安定しているため安心できると考える人が多いのでしょう。
福利厚生制度が充実していることや転勤が限定(地方公務員)されていることなども、安定と安心につながっています。
経済環境の変化や企業業績の変動が大きくなる中、将来への不安やリスクを避けるために安定と安心を求める人が多いと考えられます。
一方、国や地方公共団体の政治に携わることから、「世の中の役に立つ仕事」「やりがいのある仕事」と考える人もいます。
ここまで、子ども・孫に勤めてほしい企業ランキングと公務員がTOP2を独占した理由について解説しました。
次章では、国家公務員の平均給与を紹介します。
3. 国家公務員の平均給与
人事院の「令和6年国家公務員給与等実態調査の結果」によると、国家公務員の平均給与は41万4801円(2024年4月1日現在、平均年齢42.0歳)です。
賞与(期末手当)を含めると年収600万円を大幅に上回ると見られます。
ただし、職種や年齢、経験年数などによって実際の給与は大きく異なります。
4. 国家公務員の給与モデル
人事院の「国家公務員の給与制度の概要」によると、2025年4月1日時点における給与モデルは次のとおりです。
4.1 本府省勤務の年収モデル
- 新卒初任給(総合職・大卒):約570万円
- 新卒初任給(一般職・大卒):約550万円
- 係長級:約730万円
- 課長級:約930万円