3.2 高年齢求職者給付金

高年齢求職者給付金は雇用保険制度の一つで、65歳以上の方が離職したときに支給される給付金です。離職の日以前1年間に雇用保険の被保険者期間が通算して6カ月以上あり、就職の意思を有している方が対象となります。

被保険者であった期間に応じて、基本手当に相当する額の30日分または50日分が支給されます。リタイアした方は、離職票を持ってハローワークへ申請しましょう。

3.3 高齢者住宅改修費用助成制度

高齢者住宅改修費用助成制度は、介護保険制度から支給される給付金です。要介護者が以下の住宅改修を行ったとき、工事費用の原則9割(最大18万円)が支給されます。

  • 手すりの取付け
  • 段差の解消
  • 滑りの防止及び移動の円滑化等のための床又は通路面の材料の変更
  • 引き戸等への扉の取替え
  • 洋式便器等への便器の取替え・その他前各号への住宅改修に付帯して必要となる住宅改修

申請の際には、事前にケアマネジャーへ相談したうえで、介護保険の保険者へ書類を提出する必要があります。

4. まとめにかえて

申請を忘れると、要件に該当しても3万円の給付金は受け取れません。対象者には自治体から郵便物が送られているため、忘れずに申請しましょう。

「郵便物を破棄してしまった」「手元に申請書類がない」という方は、自治体の窓口で相談してみてください。

なお、高齢者の方はさまざまな社会保険制度から給付金を受け取れる可能性があります。どのような給付金制度があるのかを確認し、経済的な支援を受けましょう。

参考資料

柴田 充輝