2. 【2025年4月から】「年金生活者支援給付金」は2.7%の増額に
日本年金機構「令和7年4月分からの年金額等について」によると、2025年度の「年金生活者支援給付金」の給付基準額は以下のとおりです。
【2025年度の「年金生活者支援給付金」の給付基準額】
- 老齢年金生活者支援給付金:5450円
- 障害年金生活者支援給付金:1級 6813円、2級 5450円
- 遺族年金生活者支援給付金:5450円
留意点として、老齢年金生活者支援給付金の給付額は、あくまで「基準額」であり、実際には保険料の納付状況や免除されていた期間などに基づいて決定されます。
そのため、支給額は個人差があることを理解しておく必要があります。
では、実際に「老齢年金生活者支援給付金」を受給しているシニアは、平均してどの程度の給付金を受け取っているのでしょうか。
3. 「老齢年金生活者支援給付金」の平均支給額はいくら?
厚生労働省「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、「老齢年金生活者支援給付金」の平均支給額は以下のとおりです。
- 70歳未満:4691円
- 70~74歳:4187円
- 75~79歳:3930円
- 80~84歳:3835円
- 85~89歳:3883円
- 90歳以上:3952円
上記の結果からもわかるように、いずれの年代においても基準額である「5450円」を下回る傾向が見られ、平均支給額にはばらつきが生じています。
それでも、この給付金は一定の条件を満たし続ける限り、生涯にわたって受給できるため、日々の生活費を補う大切な支援制度として活用が期待できるでしょう。
なお、年金生活者支援給付金の受給には申請が必要です。
申請をしないと1円も受け取れないため、該当する可能性がある方は、忘れずに申請手続きを行いましょう。