5. 【申請をしないともらえない】高年齢雇用継続給付金の申請方法とは?

冒頭で触れたとおり、高年齢雇用継続給付金は申請しないともらえない給付金です。

対象となる方は、申請方法について確認しておきましょう。

高年齢雇用継続給付金の申請は、現在勤務している事業所を担当するハローワークで行うことが必要です。

初回の申請時に必要な書類は以下のとおりです。

  • 雇用保険被保険者六十歳到達時等賃金証明書
  • 高年齢雇用継続給付受給資格確認票および(初回)高年齢雇用継続給付支給申請書
  • ※マイナンバー(個人番号)を記入する必要があります。
  • 賃金台帳、労働者名簿、出勤簿またはタイムカードなど、被保険者の雇用状況および賃金額を確認できる書類(上記1および2で記載された賃金額を証明するもの)
  • 被保険者の年齢確認ができる公的証明書(例:運転免許証のコピー)

また、2回目以降の申請には、以下の書類が必要ですので覚えておきましょう。

  • 高年齢雇用継続給付支給申請書(前回申請後、ハローワークから交付されます)
  • 賃金台帳、出勤簿またはタイムカード(申請書に記載された支給対象月の賃金額や支払い状況を確認できる書類)

なお、基本的に高年齢雇用継続給付の申請は事業主を通じて行う必要がありますが、被保険者本人が希望する場合は直接申請手続きが可能です。

6. まとめにかえて

60歳以降も働くシニアをサポートする「高年齢雇用継続給付」。

2025年4月より、給付率が引き下げとなっています。

この制度は段階的に引き下げられていき、最終的には廃止となる予定です。

シニアをとり巻く環境は目まぐるしく変化しつづけています。この春からは65歳までの雇用確保が義務化となり、70歳までの就業機会確保が努力義務となっています。

こうした変化にあわせて、関連する制度も変わり続けていくことでしょう。

参考資料

和田 直子