4. 給付金が減ったときの代替策はある?

2025年4月以降、高年齢雇用継続給付の支給率が最大15%から10%に引き下げられたことで、今後は受け取れる金額が減少します。

こうした変化に備え、他の制度や働き方を上手に活用することが大切です。

4.1 再就職支援や再雇用制度を活用

定年後も働き続けたい方には、ハローワークの「再就職支援給付金」や、企業が設ける再雇用制度の活用も可能です。早期に就職した場合に一時金が支給される制度や、定年後も雇用を継続できる仕組みは、収入の安定につながります。

4.2 企業の上乗せ支援をチェック

給付金の減額に対応して、独自に支援策を設ける企業も増えています。たとえば、減額分の上乗せ支給や役職手当の維持などがその一例です。自社の制度を確認して、活用できるサポートがないか見直してみましょう。

4.3 年金の繰下げで将来の収入アップも

老齢年金の受給開始を遅らせる「繰下げ受給」を選ぶと、1年ごとに8.4%ずつ増額されます。75歳まで繰り下げれば、最大84%の増額も可能です。

繰下げ受給のシステム

繰下げ受給のシステム

出所:日本年金機構「年金の繰下げ受給」

現役収入があるうちは、将来の備えとして有効な選択肢になります。