6月・7月は夏のボーナスシーズン。なかには「全額貯金」と決めている人もいるかもしれません。

本記事では、30歳代・40歳代・50歳代・60歳代・70歳代の貯蓄事情を見ていきます。

「貯蓄ゼロ」の世帯がどのくらいいるのか、現役世代は手取り収入から何パーセントくらいを貯蓄に回しているのかも確認しておきましょう。

1. 【単身世帯】《30歳代・40歳代・50歳代・60歳代・70歳代》平均貯蓄額と中央値

金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査」をもとに、30歳代から70歳代までの貯蓄額の平均値および中央値を紹介します。

※貯蓄額には、将来のために準備している預貯金のほか、債券や投資信託、株式、生命保険などの金融資産残高が含まれます。生活資金などに充てる普通預金残高は含まれません。

【単身世帯】30歳代〜70歳代の「平均貯蓄額(平均・中央値)」

【単身世帯】30歳代〜70歳代の「平均貯蓄額(平均・中央値)」

出所:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査」を参考に筆者作成

  • 30歳代:平均値594万円・中央値100万円
  • 40歳代:平均値559万円・中央値47万円
  • 50歳代:平均値1391万円・中央値80万円
  • 60歳代:平均値1468万円・中央値210万円
  • 70歳代:平均値1529万円・中央値500万円

一見すると年代が上がるごとに平均額は増加していますが、中央値に注目すると、多くの世帯では思うほど貯蓄が進んでいない実態が浮かび上がります。

特に50歳代の平均は1000万円を超えていますが、中央値はわずか80万円と大きな乖離があることから、ごく一部の高額貯蓄者が平均値を押し上げていると考えられます。

では、二人以上世帯における貯蓄状況はどうなっているのでしょうか。