2. 「共働き世帯の正社員」役職の割合と出世意欲とは
現代は共働き世帯が増えていますが、株式会社マイナビが行った「共働き世帯の正社員に聞いた 仕事・私生活の意識調査2025年(2024年実績)」※より、共働きのご家庭の出世意欲もみていきましょう(2025年5月15日公表)。
※調査対象:20~59歳の正社員の既婚者である男女のうち、配偶者が会社役員(経営者)、公務員、正社員、契約社員、派遣社員、パート・アルバイトのいずれかである人。有効回答数3000件。
まず、共働きの正社員の配偶者の雇用形態は「正社員と正社員」の組み合わせの夫婦が全体の85.8%と多い結果になりました。全体の平均世帯年収は806万4000円です。
共働き正社員の現在の役職については「役職についていない」が56.1%で、男女別にみると男性47.8%、女性71.0%。
ちなみに男性は部長クラス以上が7.5%、課長クラスが16.0%、係長・主任・職長クラスが28.8%。
女性は部長クラス以上が1.9%、課長クラスが5.7%、係長・主任・職長クラスが21.4%でした。
また、出世意欲について「出世したい」人は全体で30.2%。男女別では男性は33.6%、女性24.2%。
「これ以上出世は望まない」人は全体で61.4%、男女別では男性は57.5%、女性68.3%となっています。
出世したい人の理由はできるだけ上を目指したいなどで、出世したくない理由は周りの役職者が仕事を持ち帰っている様子を見ていて大変だと感じるなどの声が挙がっています。
仕事上の大変さやワークライフバランスの観点でも考える方がいるのでしょう。
3. 役職に対しての希望は個人による
役職については管理職になりたい人や適性がある人もいれば、プレイヤーでいることが好きで向いていたり、家庭環境によって役職に就かないことを望んだりするなど個人によってさまざまです。
一方で、現代では家事や育児を助けてくれるモノやサービスが増えていたり、また収入を増やすことのみを考えるのであればその方法は多様化しています。
総合的に考えて情報収集を重ね、自身に合ったキャリアやライフプランを考えてみるとよいでしょう。
参考資料
- 厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査 役職別」
- 国税庁「令和5年分 民間給与実態統計調査」
- PRTIMES「マイナビ「共働き世帯の正社員に聞いた 仕事・私生活の意識調査2025年(2024年実績)」を発表」
宮野 茉莉子