5. 厚生年金・国民年金の平均月額は?

今回は「年金生活者支援給付金」について、給付基準額や対象となる方の条件、申請方法などを確認していきました。続いては、そもそも老後生活における土台となる年金の受給額についてもみておきましょう。2025年度(令和7年度)の年金受給額は、それぞれ次のようになります。

※1 昭和31年4月1日以前生まれの方の老齢基礎年金(満額1人分)は、月額 6万9108 円(対 前年度比+1300 円)です。
※2 男性の平均的な収入(平均標準報酬(賞与含む月額換算)45万5000円)で 40 年間就業した場合に受け取り始める年金(老齢厚生年金と2人分の老齢基礎年金(満額))の給付水準です。

5.1 厚生年金の受給額

厚生労働省によると「夫婦2人分の老齢基礎年金を含む標準的な年金額」は月額23万2784円で、前年度比+4412 円の引き上げとなります。

「夫婦2人分の老齢基礎年金を含む標準的な年金額」とは、男性の平均的な収入(平均標準報酬(賞与含む月額換算)45万5000円)で 40年間就業した場合に受け取り始める年金(老齢厚生年金と2人分の老齢基礎年金(満額))とされています。実際の受取額は、夫婦二人の就業や収入状況により異なります。

昨今は共働きの世帯も増えていますが、上記のモデルでは男性のみが働いていたケースを想定している点に注意が必要です。二人ともフルタイムで働いていた場合などには、さらに世帯全体の受給額が増える可能性もあるでしょう。

5.2 国民年金の平均月額

国民年金の受給額は1人当たり6万9308 円で、前年度比+1308円となります。1人当たりなので、仮に夫婦で暮らしていて共に国民年金のみの受給対象者だった場合は、この倍額が月々の年金収入の目安となります。