8月はレジャーや電気代で、支出がいつもより増える家庭も多いのではないでしょうか。

家計の収支が変動しやすいこの時期だからこそ、生活費や貯蓄を見直したいところ。

近年は新NISAも話題ですが、「資産運用に関心はあるけど、今からでは遅いのでは?」「毎月いくら積み立てれば良い?」と悩んでいる人もいるのではないでしょうか。

今回は、50歳代から新NISAで積立投資を始めた場合、65歳までにどれくらいの老後資金を積み立てられるのかを年利1~5%でシミュレーションしていきます。

老後に向けた資産運用を検討している人は参考にしてください。

1. 【新NISA】活用するメリットは何がある?

まずは新NISA制度について確認していきましょう。

 

新NISA「非課税」のしくみ1/3

新NISA「非課税」のしくみ

出所:金融庁「NISAを知る」

NISAは、本来20.315%課税される運用益が非課税となる仕組みです。

この制度は2014年に導入されましたが、制度改正により2024年度からは新NISAとして生まれ変わりました。

1.1 新NISAの「仕組み・概要」をおさらい

【新NISA】「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の特徴2/3

【新NISA】「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の特徴

出所:金融庁「NISAを知る」

新NISA「成長投資枠」

  • 年間投資上限額:240万円
  • 非課税保有期間:無期限
  • 投資対象商品:上場株式・投資信託など

新NISA「つみたて投資枠」

  • 年間投資上限額:120万円
  • 非課税保有期間:無期限
  • 投資対象商品:投資信託やETF

非課税保有限度額(総枠):1800万円(うち成長投資枠1200万円)※枠の再利用が可能

※「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の併用が可能

新NISAの大きな魅力は、運用によって得られる「売却益(譲渡益)」や「配当金」などが、通常約20%課税されるところを非課税で受け取れる点にあります。

利益をそのまま受け取ることができるため、これから投資を始める方は、まず新NISAの活用を検討するとよいでしょう。

また、「つみたて投資枠」と「成長投資枠」は併用が可能となっており、自分のライフスタイルや資産状況に合わせた運用がしやすくなっています。

毎月一定額を積み立てる「つみたて投資枠」は若年層を中心に人気ですが、年齢を重ねてまとまった資金がある場合には、「成長投資枠」で一括投資を行うことも可能です。

さらに、新NISAでは非課税で保有できる期間に制限がなくなったため、長期的な資産形成をより柔軟に行えるようになりました。

2. 【利回り別シミュレーション】50歳から65歳まで「毎月5万円」を積立投資

では、実際に運用を行った場合いくらになるか、以下の前提条件をもとにシミュレーションをしてみましょう。

  • 期間:50歳から65歳までの15年間
  • 積立額:毎月5万円
  • 年利:1~5%

2.1 【資産はどのくらい増える?】積立投資「毎月5万円」×15年×想定利回り「年率1~5%」

【新NISA】想定利回り別「月5万円」積立投資シミュレーション結果3/3

【新NISA】運用利回り別「月5万円」積立投資シミュレーション結果

出所:金融庁「つみたてシミュレーター」をもとにLIMO編集部作成

想定利回り:資産評価額※元本は900万円

  • 年1%:970万6000円
  • 年2%:1048万6000円
  • 年3%:1134万9000円
  • 年4%:1230万5000円
  • 年5%:1336万4000円

元本が900万円の場合、年利1~2%で運用できれば、最終的にはおよそ1000万円前後の資産形成が見込めます。

これが年利4%になれば約1200万円、5%なら1300万円を超える計算となり、運用利回りの違いによって資産額に大きな差が生まれることがわかります。

もちろん、実際にどの程度の利回りで運用できるかは事前には分からず、元本割れのリスクも伴います。

しかし、シミュレーションを行うことで、資産運用をより現実的に検討しやすくなります。

どこまでのリスクを許容できるかは家庭ごとに異なります。

老後資金という大切な資産を守るためにも、繰り返しシミュレーションを行い、自分たちに合ったリスクの範囲内で運用方針を考えることが重要です。

3. 50歳代だからこその「資産形成」を考えてみよう

50歳代は子育てが一段落し、老後への準備に意識が向かう時期です。

「時間がない」と焦りがちですが、この年代だからこそ始められる資産形成もあります。

収入が増えたり、子どもの独立により支出が減ったりすることで、比較的貯蓄しやすい時期でもあります。

ライフスタイルが変わったご家庭は、まず家計を見直し、毎月どれだけ貯蓄に回せるかを把握してみましょう。

そのうえで毎月貯蓄できる金額をもとに、投資に回せる余裕があるかを考えていきましょう。

積立投資はリスクを伴いますが、複利の効果によって資産を増やす可能性もあります。

検討する際は、自分が取れるリスクの範囲や目標利回り、どの商品に投資するのか、毎月いくら積み立てるのかといった点を調べ、計画を立てていくことが大切です。

また、近年は60歳以降も働き続ける人が増えているため、今後の働き方を見直すことも有効です。

仕事からの収入を維持することで、老後資金を補うという選択肢もあります。

自分の労働と資産運用、この2つの視点から収入を増やす方法を考えてみましょう。

4. まとめ

ここまで新NISAについて詳しく見てきました。

見ていただいたように新NISAを活用することで預貯金よりも効率よく老後の資産形成が出来る可能性があります。

一方で元本保証がないということも理解しておくことが必要です。

新NISAは主に投資信託を活用しているので必ず増えるものではないので、そういった部分を知ったうえで新NISAだけに頼らない方法を考えるといいかもしれません。

新NISA以外にも多くの資産運用の方法がありますので、まずは自分自身で詳しく調べてみてはいかがでしょうか。

参考資料