1.2 40歳代単身者で貯蓄ゼロは33.3%

【円グラフ】40歳代・単身世帯

【円グラフ】40歳代・単身世帯

出所:J-FLEC「家計の金融行動に関する世論調査(2024年)」をもとにLIMO編集部作成

40歳代単身者のうち、貯蓄ゼロ世帯は33.3%で、約3人に1人は貯蓄がないことになります。また、「100万円未満」の世帯は15.4%であり、貯蓄なし世帯と合わせると48.7%で、半数近い世帯が貯蓄なしか、あっても100万円未満という状況です。

中央値が80万円というのも、納得できる結果といえます。

同調査によると、借入金がある世帯のうち住宅ローンの平均残高が最も高額なのは40歳代となっており 、貯蓄よりもローン返済をメインにしている世帯もあると考えられるでしょう。

1.3 50歳代単身者の40.2%は貯蓄ゼロ

【円グラフ】50歳代・単身世帯

【円グラフ】50歳代・単身世帯

出所:J-FLEC「家計の金融行動に関する世論調査(2024年)」をもとにLIMO編集部作成

50歳代単身者のうち、貯蓄ゼロの世帯は40.2%で、各年代の中で最も多いです。「100万円未満」の世帯は13.1%であり、合わせると53.3%で半数以上が貯蓄なし、あっても100万円未満となっています。

しかし、「3000万円以上」の貯蓄がある世帯は11.2%と3番目に多くなっており、貯蓄のない世帯と高額な貯蓄がある世帯の差が顕著です。その結果、実際の感覚に近い中央値は30万円ですが、平均値は1087万円となっており、値が大きく乖離しています。

住宅ローン残高は40歳代よりも少なくなっていることから、その分を貯蓄に回せるのが望ましいです。