PGF生命「2025年の還暦人に関する調査」によれば、今年還暦を迎える方がこれからの人生に対する不安として、1位「身体能力の低下(体の病気や寝たきりなど)」(50.9%)、2位「収入の減少(60歳以降の雇用形態の変更など)」(37.6%)、3位「自分の介護」(37.3%)、4位「老後貧困・老後破産(老後の資金不安)」(34.9%)、5位「判断能力の低下(認知症等脳の病気や車の運転など)」(34.8%)などが挙がっています(2025年5月13日公表 ※調査対象:ネットエイジアリサーチのモニター会員を母集団とする、今年還暦を迎える1965年生まれの男女。2000サンプル)。
「病気や介護」と「お金」について不安を抱える方が多いですが、特におひとりさまの場合は自身で対応する必要があり、不安を感じるものです。
今回は現代シニアの現状として、リタイアする人が多い70歳代の貯蓄や年金月額の平均をみていきましょう。
1. 70歳代おひとりさま「貯蓄ゼロ」の割合とは?平均・中央値はいくらか
70歳代単身世帯の貯蓄額の割合を、金融経済教育推進機構の「家計の金融行動に関する世論調査 2024年」をもとに見ていきましょう。
70歳代単身世帯の貯蓄額の割合は、次のとおりです。