3. 老後の収入を少しでも増やす方法
では、老後の収入を少しでも増やす方法を3つ見ていきましょう。
- 働き続けて仕事による収入を得る
- 年金受給額を増やす
- 資産運用で不労所得を得る
体力に自信がある人は、60歳以降もそのまま働き続けるというシンプルな選択を取るのもよいでしょう。
条件によっては厚生年金の納付期間を増やすことができる場合もあるので、年金受給額の増加も見込めます。
働き続けること以外にも、任意で国民年金に加入したり、繰下げ受給したりすることで年金受給額を増やせます。
まずは生涯うけとれる年金受給額を増やす方法について、詳しく調べてみてください。
また、資産運用で不労所得を得られるかたちを構築しておくのも有効です。不労所得は株式や投資信託の配当金、不動産の家賃収入などで働かなくても収入が得られることになります。
ただし、不労所得を得るのは簡単ではなく知識が必要であり、またリスクもあるため慎重に検討する必要があります。
内容によっては資産を大きく減らしてしまうケースもあります。資産運用については、リスクを十分に理解してから、はじめるかどうかを慎重に判断しなければなりません。
4. まとめにかえて
老後生活を支えてくれる貯蓄も年金も個人差が大きい結果となりました。
ただ、老後に備える選択肢は複数あります。
仕事による収入や、現役時代の公的年金への加入状況も大切ですし、「自分だけでなく、お金に働いてもらう資産運用」について早くから情報収集をして、検討してみるのも一つでしょう。
また、老後生活を想定して住居費や交通費といった固定費をどう抑えるのがよいか考えておくことも大切でしょう。
参考資料
- 金融経済教育推進機構「家計の金融行動に関する世論調査 2024年」
- 厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 総務省統計局「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2024年(令和6年)平均結果-(二人以上の世帯)」
- PGF生命「2025年の還暦人に関する調査」(2025年5月13日公表)
宮野 茉莉子