老後生活に入ると、生活費が徐々に減少傾向になることが一般的です。
ただし公益財団法人 生命保険文化センターによると、以下のような出費は「増える」可能性があるとされています。
- 近所づきあいの交際費
- 趣味や生きがいのための費用
- 配偶者の国民年金保険料(配偶者が60歳になるまで)
- 国民健康保険料
仕事の時間が減った分、余暇を楽しむ人が増えるでしょう。交際費や趣味の費用は、現役世代よりも増えることがあります。
また会社員だった人が国民健康保険に加入すると、保険料が増加する可能性もあるのです。
こうしたことを知らないまま「老後は生活費が減るから大丈夫だろう」と思うと、やりくりに苦慮してしまうかもしれません。
実際にリタイアした世帯の家計収支を参考に、老後の対策について考えていきましょう。
1. 65歳以上無職夫婦世帯「ひと月の食費はいくら?」生活費は赤字に
総務省の「家計調査報告〔家計収支編〕2024年(令和6年)平均結果の概要」から、標準的な65歳以上の無職夫婦世帯の家計収支を確認します。