6. まとめにかえて
今回は70歳以上世帯の貯蓄事情に触れたあと、厚生労働省の一次資料をもとに、令和のシニア世代がどの程度の年金を受け取れているかも見てきました。
働き盛りの現役世代にとって、老後資金や年金は、まだまだ先のことのように感じられるかもしれません。しかし、資産形成も年金の仕組みも、今から知っておくことはとても大切です。
資産は時間をかけてコツコツと築き上げていくものです。また、年金の制度の中には、繰上げ受給や付加年金制度など、その存在を事前に知らない場合は活用できない制度もいくつかあります。
ぜひこの機会に、資産づくりや年金に関心を持っていただければと思います。
7. 【ご参考】70歳代・二人以上世帯の貯蓄額(金融資産保有世帯のみ)
- 100万円未満:7.0%
- 100~200万円未満:6.3%
- 200~300万円未満:5.4%
- 300~400万円未満:5.8%
- 400~500万円未満:3.1%
- 500~700万円未満:7.7%
- 700~1000万円未満:7.2%
- 1000~1500万円未満:12.7%
- 1500~2000万円未満:8.2%
- 2000~3000万円未満:9.1%
- 3000万円以上:24.3%
<貯蓄額平均と中央値>
- 平均:2188万円
- 中央値:1100万円
参考資料
- 金融経済教育推進機構(J-FLEC)「家計の金融行動に関する世論調査 2024」
- 厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 厚生労働省「令和7年度の年金額改定についてお知らせします」
吉沢 良子