2. 物価上昇にどう備える?節約と賢い支出の工夫
物価上昇が続く中、年金生活者にとっては、限られた収入の中でいかに支出をコントロールするかが重要な課題だということがわかりました。
特に食料品や光熱費など、生活の基礎を支える支出項目は値上げの影響を受けやすいため、日常生活のなかで無理なく取り組める節約術が求められます。
以下は総務省統計局が発表した「消費者物価指数」です。2020年を100とした時の指数をグラフに表しました。
物価は上がり続けており、この先も対策は必須となることがわかるでしょう。では、どんな節約のアイデアがあるでしょうか?以下にまとめました。
2.1 食料品:買い物の工夫で節約
まとめ買いや特売日の活用、ポイント還元のあるキャッシュレス決済を意識するだけでも年間で見れば大きな差になります。冷凍保存や作り置きも食品ロスを減らし、食費の節約につながります。
2.2 光熱費:小さな見直しで大きな成果に
節電・節水グッズの活用や、契約プランの見直し(例:電力自由化による乗り換え)で、月々の固定費を削減できます。特にエアコンや冷蔵庫の使用法を見直すだけで、電気代を10~20%下げられることもあります。
2.3 サブスクリプションサービスの見直し
動画配信や新聞、通信サービスなど、毎月引き落とされる支出は意外に盲点です。使っていないものは解約し、必要最低限に絞りましょう。
2.4 節約しながらも「満足度」を保つには
節約=我慢ではなく、「本当に必要なこと」にお金を使うという意識が大切です。自治体の無料講座、図書館、散歩など、コストをかけずに楽しめるものを見つけると、生活の質を維持しながら支出を抑えることができます。
3. 【ひとり世帯の老後】「年金月額と貯蓄額」は平均いくら?
老後の生活を考えるうえで、収入の柱となりうる年金受給額の確認は欠かせません。
さらに、冒頭で平均的な支出を確認したところ、毎月赤字が出る可能性があることも判明しました。
老後の生活には、収入と貯蓄の両面から備える必要があると言えるでしょう。まずは年金額から確認しましょう。